4日間のツーリングを計画して、いざ出発したら気づいた。「峠の映像、ちゃんと残したいな」。でもGoPro は持ってきていないし、ミラーレスをバイクに積むのも面倒。iPhoneはどうせポケットの中にある。
それで十分だった。
MotoLensが長距離ツーリングにフィットする理由
長距離ツーリングは、気づいたら終わっている。あの峠道、あの海岸線、給油でたまたま止まった道の駅の景色——走っているときは当然のように目に入るが、帰ってから「あそこ、また行きたい」と思ってもどの道だったか分からなくなる。
MotoLens(App Storeで無料ダウンロード)はiPhoneをバイクのドライブレコーダーとして使うアプリだ。映像を記録するだけでなく、GPSデータも一緒に保存するため、どの区間を何時に走ったかをクリップ単位で確認できる。行きたかった峠の名前を調べ直す作業が、帰ってから不要になる。
出発前のセットアップ:5分で終わる
難しいことは何もない。
App Storeで「MotoLens – Motorcycle Dash Cam」をインストールして、設定から行程検知とGPS追跡をオンにするだけだ。行程検知をオンにしておくと、ライドが始まったときにMotoLensが通知を送ってくれる。
マウントについては防振タイプを選んだ方がいい。長距離だと高速区間や荒れた路面での振動が積み重なり、映像ブレだけでなくiPhoneへのダメージにもなる。ハンドルバーの中央付近に固定し、カメラが前方を向いていることを確認してから出発する。
「1タップ」か「Siriに頼む」か
録画の開始は自動ではない。行程検知の通知が来たときに自分でタップするか、ヘルメットをかぶった後なら「Hey Siri、MotoLensで録画を開始して」と声をかける。
どちらが便利かは状況次第だ。グローブをまだしていないうちなら通知タップの方が早い。出発直前に装備を全部つけてしまった場合はSiriが助かる。どちらでも録画の結果は変わらない。
録画が始まったら、あとはiPhoneをロックして走るだけ。バックグラウンドで映像とGPSデータが記録され続ける。バッテリーが心配なら、バイクのUSB電源かモバイルバッテリーで充電しながら走ると安心だ。
宿泊地でやること
クリップライブラリを開くのを習慣にするといい。
その日走った分のクリップが時系列で並んでいる。GPSデータが紐づいているので、走ったルートを地図上で大まかに確認できる。ここで「明日の峠に入る前に、今日の峠のルートを確認したい」という使い方もできる。
同時に、不要なクリップはここで削除する。高速道路をただ流しているだけの区間は残しておく必要がない。峠道や海岸線など、手元に置いておきたい区間だけを残せば、ストレージの消費を大幅に抑えられる。
Wi-Fiがあれば、その日分のクリップをiCloudやクラウドストレージにバックアップしてから本体のデータを削除するとさらに安全だ。
帰ってからが本番
ツーリングから帰ったあと、クリップライブラリを眺める時間が思いのほか楽しい。
自分でも覚えていないような区間の映像が残っていて、「ここ、こんな景色だったのか」と気づく。GPSルートと照らし合わせると、走行距離や峠の位置関係も分かる。次のツーリング計画を立てるときの参考になるし、「あの道の名前なんだっけ」が解決する。
通勤ライドでのMotoLensの使い方についてはバイク通勤にMotoLensが必要な理由も参考になる。毎日の記録が積み重なっていくと、ツーリングのクリップがより際立って見えてくる。
長距離ツーリングは記録してこそ、より長く続く体験になる。